7月16日月曜日、神戸新聞松方ホールで行われた兵庫うたごえ祭典は、大きく成功したと言えるでしょう。
お客様も大入り満員でした。当初、出演者は、自分が出ないときは、客席で座らないといけないのではと聞いていましたが、そんなことはありませんでした。
ピース・ナイン・コーラスと「うたごえ但馬」の仲間たちは、本当によくがんばったと思います。
男性も含めた混声になるとすごく豊かな音色、音量になりました。
練習していく過程は、プレッシャーもあり、精神的にはかなりしんどい時もありましたが、歌も演奏も「音楽」になってくるにつれ、「こんなに良くていいんだろうか」と思うこともあり、当日は練習したことが出せた演奏になったので、大変な思いもしましたが、一番幸せなのは、私なのかもしれないと思いました。
平和のへの気持ちを表現しようというとき、やはり「音楽」することがかかせない。これも強く思いました。
うたごえ祭典全体として、いろんな分野の演奏があり、それぞれの持ち味が発揮された演奏でした。
印象的なのは、松平晃さんのトランペットも入っての「地底のうた」でした。荒木栄さんが作曲したこの歌は、元気の出る歌でした。とてもかっこよく響いていました。
「うたごえ但馬」の演奏も荒木栄さんの「花をおくろう」を歌いましたが、荒木栄さんの作品はもっと大事にされるべきなんじゃないかと思いました。
ナターシャ・グジーさんのバンドゥーラを弾きながら歌う透明感のある歌声も心に染み入るようでした。
憲法ミュージカルの人たちも出演され、実際の上演は長いものを短く短縮しての演奏でしたが、福島の人や子どもたちの現状を考えさせられ、また復興への力強さも感じさせるパフォーマンスでした。
また、新実徳英先生が作曲された「つぶてソング」を新実徳英先生が指揮をし、また最後はソロまでされて、これもまたすばらしい演奏でした。
地震と原発事故によって、いまなお大変な状況にある東北の人たちのつらい現実も胸にせまってきましたが、復興と原発に怒りを持って行動しようと思います。
池辺晋一郎先生指揮の演奏も感動的な演奏でした。最後は全員で贅沢にも池辺晋一郎先生のきらびやかな伴奏で「ふるさと」を大合唱したのでした。
今日は「うたごえ但馬」で出演した方々と「おつかれさまでした会」でした。みなさん「楽しかった」と言ってくださり、今回の取り組みでできた人のつながりは、今後も財産となることでしょう。
ピース・ナイン・コーラスに3名の方が新しく入団してくださいました。
また、歌う機会をつくって、発展させていきたいものだと思います。
みなさんから花束をもらいましたが、オレンジ色の花が入った花束でした。
歌った荒木栄作曲の「花をおくろう」の歌詞には、「ふるさとを作る仲間の手から花をおくろう オレンジの」という歌詞がありますが、それを意識してオレンジ色の花が入った花束を作ってくださったというのです。